洗濯機を開けたら、衣類にびっしりとこびりついた白いカス。 ……やってしまいました。ティッシュの洗い忘れです。
介護現場では日常茶飯事のこの「ティッシュ雪景色」。 ご家庭で介護をされている方も、一度は経験して途方に暮れたことがあるのではないでしょうか。
今回は、ティッシュまみれになった洗濯物をスッと綺麗にする方法と、現場で学んだ「紙」にまつわるお話を少しだけ書いてみます。
ポケット以外にも?絶妙なティッシュの隠し場所
施設で働いていると、本当に色々なところからティッシュが出てきます。
ズボンや上着のポケットはもちろん、靴下の中に丸めて入っていたり、肌着に張り付いていたり。 一番見落としやすいのが、尿漏れ用下着の布と布の間に綺麗に挟み込まれているパターンです。
亡くなった祖母も「紙」を大切にしていた
「またこんな所に!」と思うかもしれませんが、実は私の亡くなった祖母もよく同じことをしていました。 使ったティッシュを綺麗に四角く折りたたんで、袖口やポケットに大切そうにしまっていたのを今でも覚えています。
戦中・戦後を生き抜いてきた世代の方々にとって、紙は私たちが思う以上に貴重なものです。 認知症の症状というだけでなく、彼らの生きてきた時代背景を考えると、「紙を大切に持っておきたい」という気持ちはごく自然なことなのだと思います。
「だめでしょ!」と叱るのはNG!笑顔で引き出す声かけ
たまに、ティッシュをたくさん溜め込んでいるのを見つけた職員が「だめでしょ!こんなに入れて!」と注意している場面を見かけることがあります。
でも、人生の大先輩から無理やり取り上げるような接し方は、お互いに嫌な気持ちになるだけで何の解決にもなりません。 私が現場で学んだ一番スムーズな方法は、「〇〇さん、少し紙を貸してくれませんか?」とお願いすることです。
そう声をかけると、「いいよ。1枚で足りるかい?」と、嬉しそうに自分のポケットからティッシュを両手いっぱいに差し出してくれることもあります。 心の中で「そんなにあったのかい!」とツッコミつつ、取り上げるのではなく「頼って分けてもらう」。この少しの工夫で、お互い穏やかに過ごすことができます。
絶望のティッシュまみれを「柔軟剤」で落とす方法
とはいえ、どんなにチェックしていても洗濯機にティッシュが紛れ込むことはあります。 そんな時に役立つのが、「柔軟剤だけを入れてすすぎ直す」という方法です。
乾いてからガムテープでペタペタ取る無駄な作業が、これで一気に減ります。
ガムテープは不要!柔軟剤を使った具体的な手順
大きい塊だけ取る: バサバサとはたかず(散らかって被害が拡大します)、手でつまめる大きいティッシュの塊だけを優しく取り除いてから洗濯機へ入れます。
柔軟剤を投入: 洗剤は入れず、「柔軟剤だけ」を普段の量入れます。
すすぎと脱水: 「すすぎ1回+脱水」で洗濯機を回すだけ!
柔軟剤の成分が静電気を抑えてくれるため、繊維に張り付いたティッシュがスルッと落ちてくれます。 もしティッシュまみれの洗濯物を前に途方に暮れていたら、ぜひ一度試してみてください。
まとめ:日々のちょっとした工夫で介護の負担を減らそう
介護をしていると、イレギュラーな仕事が増えることは避けられません。
だからこそ、ちょっとした声かけの工夫で未然に防いだり、柔軟剤のような生活の知恵を使って、自分の無駄な作業をサクッと減らしていくことが大切です。 明日からもめげずに、洗濯前のポケット確認を頑張りましょう!
ただでさえ毎日の手洗いやアルコール消毒で酷使している私たちの手。そこにティッシュまみれの洗濯物を処理する水仕事まで加わると、指先がガサガサになってしまいますよね。
でも、介護の現場って「ハンドクリームが馴染むまで待つ」なんて暇はありませんし、匂いがキツいものやベタつくものは、利用者さんの介助に入る時に気を使います。
そこで、私が実際にエプロンのポケットに忍ばせている、一番おすすめの相棒を1つだけ紹介しておきます。
医療従事者や調理師さんにも愛用者が多い定番なんですが、これの何がすごいって「塗った直後にスマホを触ったり、すぐに次の介助に入ったりしても全くベタつかない」ところです。
しかも天然由来成分100%の無香料なので、利用者さんの肌に触れる時も匂いが気になりません。
ティッシュ洗濯の絶望を乗り越えて頑張ったご自身の手肌、ぜひしっかり労ってあげてくださいね。
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